call MY NAME
「屑桐さーん」 「どうして怒ってるんですか?」 屑桐は突然立ち止まる。 「いたい………」 両手で鼻を抑えるに、屑桐は背を向けたまま呼びかける。 「本当に気付いてないのか?」 その低い声は、いつもよりより低くなっていた。 ……本気で怒ってる。 部活に遅刻したとか、そんな時のレベルじゃない。 「……ゴメン。全然分かんない」 は降参だと言わんばかりに両手を上げた。 「………あ、もしかして」 屑桐は何も答えない。なら違うらしい。 「………ゴメン。」 謝らずにはいられない。 …………………………………………… 「………………………」 屑桐はあからさまな溜息を吐き、やっとに面を向けた。 「さっき、御柳と話していただろ」 急に黙りこくってしまった屑桐を、は追求しながら見上げる。 「ねぇ、何を?」 顔を真っ直ぐ向けたまま、視線だけを他所に外し、端的に答える屑桐。 「なまえ…? …………あぁ!」 はやっと分かった、と、両手を叩いた。 それはつい数分前の事。 が御柳の事を「芭唐」と呼んだ事を。 「――――もしかして、怒っていたんじゃなくて、妬いてたの?」 が訊くと、屑桐はバツの悪そうな顔を浮かべて顔を背けた。 「そっか。そうだよね。一応は恋人同士なのに屑桐さんの事苗字で呼んでるのに、御柳 あっけらかんとしたの物言いに、憮然とする屑桐。 「ごめんごめん。「一応」じゃないよね。 唐突に始まったの話に、屑桐は戸惑いつつも付き合う。 「あのね。前々から思っていたの。どうして屑桐さんの事名前で呼ばないんだろうって。 の言葉に、屑桐は複雑そうな表情を浮かべる。 「あ、でも、ショックに思わないでね。別に屑桐さんが好きじゃないって訳じゃないんだから」 も気付いたのか、今更ながらフォローを入れる。 「――――寧ろ、逆。大事だから、恥かしくなっちゃうんだと思う。 は話が進むにつれ、顔がどんどん赤くなっていき、声も消え入りそうになっていく。 「………………………ゴメン。何て言えばいいのか分かんなくなっちゃった。 屑桐は、誤魔化すようにひらひらさせているの手を掴み、自分の方へ力一杯引っ張る。 「…ぁ」 屑桐はの身体を少し離し、右手で彼女の頬を包み、親指で唇をなぞる。 「」 「急がなくていい。だがいつか、近いいつか、俺の事を名前で呼んでくれ」 お世辞にも上手いと言えないぎこちなさすぎるだけど優しいその笑顔。 「…………………うん」 は屑桐を真っ直ぐ見つめ、約束した。 「頑張る…って言うか、頑張るものじゃないよね。自然に言うものだよね。
†終わり†
†あとがき† 保子さん、キリバン1300有難うございました! 保子さんのみお持ち帰り可能です。 それではこの辺で。
03/11/19
|
[★高収入が可能!WEBデザインのプロになってみない?!
自宅で仕事がしたい人必見!
]
[ CGIレンタルサービス | 100MBの無料HPスペース | 検索エンジン登録代行サービス ]
[ 初心者でも安心なレンタルサーバー。50MBで250円から。CGI・SSI・PHPが使えます。
]
| FC2 | キャッシング 花 |
出会い 無料アクセス解析 |
|